飛行機雲を英語で表現すると?
飛行機雲は「airplane cloud」ではありません。
contrail と言います。
contrail は condensation trail という言葉が元になっています。
condensation には「凝結」や「(水蒸気の)水滴」等の意味があり、trail は「跡」を意味します。要は水分が凝結して氷に結晶化した跡という事です。
condensation trail でも飛行機雲としての意味を成しますが、長いのでそれを合体させた単語 contrail が一般的に使われます。
I love watching contrails in the sky.
私は空の飛行機雲を見るのが大好きです。
That airplane is making a contrail.
その飛行機は飛行機雲を引いています。
又、別の言い方として vapor trail と言う事も出来ます。
vapor には蒸気という意味があるので直訳すると蒸気跡になりますが、飛行機雲を指します。
文中の使い方は contrail と同じです。
飛行機雲が発生する原理(なぜできる?)
飛行機雲は別名で「航跡雲」(こうせきうん)とも呼びます。
飛行機雲には2種類あり、飛行機のエンジンが出す排気ガスが作る雲と翼が作る空気の渦が原因で出来る雲があります。
排気ガスが作る雲
飛行機のエンジンからは二酸化炭素と水が排出されます。排気ガスは高温なので水は水蒸気となり空気中の水蒸気量が増加します。飛行機が航行している高度約1万mでは気温は-40℃~-50℃になりますので、水蒸気が冷やされて凍り雲を作ります。
よく見る直線状に伸びた綺麗な飛行機雲はこの排気ガスが作る雲です。
翼の空気の渦が作る雲
飛行機は翼の上下で気圧差があるので翼の後ろでは空気の渦が出来ます。
この渦が原因で大気中の水蒸気が冷やされ雲が出来ます。
飛行機雲と天気の関係
飛行機雲は空気中の水分が冷やされて出来ますので、上空に湿った空気がある場合の方が出来やすいですし、出来た後も消えにくいです。
その為、太い飛行機雲がなかなか消えないような時は「雨が近い」、「天気は下り坂」なんて言われます。