このページでは英語の助動詞を用いた代表的な慣用表現を解説します。
その前に慣用句が何か知っていますか?イディオムとも呼びますね。
英語には慣用句を使った表現がたくさんあります。
直訳すると意味が分からないのですが、複数の単語が結びついて特別な意味を持つようになった言葉です。
時の流れと共に言葉にも流行がありますので、古くなってもう使われない表現もあれば、新しく出来た表現もあります。アメリカとイギリスで使われる表現が異なるという地域差もあったりします。
数が非常に多いので覚えるのは大変かも知れませんが、少しずつでも使えるようになると表現の幅が広がりますし、ネイティブの英語に近づいている感覚を感じられると思います。
このページでは助動詞を含む慣用表現をいくつか説明しますが、これらは代表的な表現になりますので是非覚えてください。
would like to +動詞の原形
<would like to+動詞の原形>で「~したい」という表現になります。
<want to+動詞の原形>も同じ意味を表しますが、それよりも丁寧な言い方です。
尚、話す際は「I would」を「I'd」と省略するのが一般的です。
I would like to go to the cinema this evening.
I'd like to go to the cinema this evening.
私は今日の夕方映画に行きたいです。
would rather~(than)
<would rather~>で「むしろ~したい」という表現になります。
I would rather stay home.
私はむしろ家に居たい。
<would rather~than~>とthanを使う事で「~するよりもむしろ~したい」とthanの前後で比較した表現が出来ます。
日本語に訳す際は「rather A than B」で「BよりむしろA」です。
I would rather stay home than go out.
私は出かけるよりむしろ家に居たい。
⇒「go out」よりむしろ「stay home」したいと後ろから読みます。
I would rather go today than tomorrow.
私は明日よりもむしろ今日行きたい。
否定形にする場合は「I would rather not stay home.」と rather の後に not が来ます。
would not rather としないように注意しましょう。
cannot(/can't) ~ too ~
<cannot(/can't)~too~>で「いくら~してもしすぎることはない」という表現になります。
You cannot be too careful when you drive a car.
車を運転する時はいくら注意してもしすぎることはない。
may well ~
<may well ~>で「おそらく~だろう」との表現になります。
単体で may を使うよりも確信度の高い推量を表します。
It may well snow tomorrow night.
おそらく明日の夜は雪だろう。
又、<may well ~>には他にも「~するのももっともだ」という意味でも使われます。
どちらの意味で使われているのかは前後の文脈で判断しましょう。
She may well get angry.
彼女が起こるのももっともだ。
might as well ~
<might as well ~>は助言を表す表現で「~したほうがいいのでは」という意味になります。
It's raining. You might as well stay home.
雨が降っている。家に居たほうがいいよ。
また、asを加えて<might as well ~ as ~>の形にすることで「~するくらいなら~するほうがよい」という表現も出来ます。
You might as well throw your money away as waste it on gambling.
ギャンブルに金を浪費するなら捨てたほうがましだ。
以上でこのページの説明は終わりになります。
少しでも読んでいただいた方のお役に立てていれば嬉しいです。